岩手県の麺料理と言えば、全国的に有名な盛岡冷麺やわんこそば、じゃじゃ麺などの盛岡三大麺を思い浮かべる人が多いと思います。実は、岩手県には他にも多くのご当地麺料理があるのはご存知でしたか? 伝統的なものから近年ブームになっているB級グルメまで、岩手ならではのぜいたくな絶品麺料理を集めてみました。1度みたら気になってすぐにでも食べたくなるはず!?

 

 

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一度は経験してみたい!「わんこそば」(盛岡市)

 

聞いたことはあるけど、意外に経験したことはないという人が岩手県以外では多そうなわんこそば。発祥の地は盛岡説と花巻説があり、そのルーツも諸説あるようです。「ハイ、どっこい。じゃんじゃん」の掛け声とともに、お給仕さんが元気よくお椀に一口大の温かいおそばを入れ続け、お椀にフタをするまでお代わりをするという全国的に有名ですが、めずらしいスタイル。お店によって差はありますが、大体15杯前後で通常のもりそば一枚分くらいなのだそう。食べ放題的な印象の強いわんこそばですが、本来は茹でたてのそばを温かくおいしく、満足するまで食べられるようにとのおもてなしの心が込められています。

 

いわての旅「わんこそば」

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盛岡三大麺のひとつ「盛岡冷麺」(盛岡市)

 

冷麺と言えば、焼肉屋さんでシメに食べるなど、韓国料理のイメージがあります。盛岡冷麺は、わんこそば、じゃじゃ麺と並んで盛岡三大麺と言われるほどのご当地グルメなのに、なぜ韓国料理の冷麺がそのような位置づけになったのでしょうか。盛岡冷麺の誕生は、1954年。テーブル4つの小さな焼肉店「食道園」を開店させた朝鮮半島出身の店主である青木輝人氏が店で出したことが始まりなのだそう。始めはなかなか受け入れられなかったものの、麺の改良や牛スープを加えるなど、研究を重ね、次第に盛岡の若者の間で人気が出てきたそうです。1970年代になると、冷麺の知名度が盛岡中に広まり、以降人気がどんどん広がり、いつしか盛岡のソウルフードの一つとなったのです。今では、盛岡市内には数えきれないほどの冷麺を出す店があり、どのお店もよりおいしく工夫をしています。盛岡に行ったら外せない一品です。

 

いわての旅「盛岡冷麺」

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中華料理?韓国料理?それとも郷土料理?「盛岡じゃじゃ麵」(盛岡市)

 

盛岡じゃじゃ麵は、そのルーツこそ中国の炒醤麺(ジャージャー麺)にあるものの、本国の炒醤麺とも、韓国のものとも違った味わいです。日本人の口に合うようにアレンジされたもので、麺はうどんに近いコシのあるものを使い、そこに肉みそをかけ、キュウリなどを乗せたものです。そして、地元盛岡の人は、チータンタン(鶏蛋湯)と呼ばれる卵のスープをじゃじゃ麺の後に必ず飲むのが定番の食べ方なのだそう!チータンタンはじゃじゃ麺のもう一つの楽しみだという人もいるくらいだそうで、この事実は意外に岩手以外では知られていないのでは!?

 

いわての旅「盛岡じゃじゃ麺」

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そばでもない、うどんでもない?「ひぼがはっと」(葛巻町)

 

ひぼがはっととは、葛巻町に古くから伝わる郷土料理で、きしめんのような小麦と食塩で打った麺のことです。“はっと”という言葉は岩手弁で麺を指します。普通のざるうどんのように食べるのが一般的ですが、最近ではパスタのように洋風にして出すお店も増えています。もともとうどんと変わらずクセがないだけに、アレンジアイデアが広がります。また、変わり種として、小豆ばっとという甘み少な目のおしるこにはっとを入れたものもあります。

 

 

 

そば料理の中でもトップクラスのおいしさ「そばかっけ」(二戸・九戸地域)

 

岩手県は全国有数のそばどころであり、その食べ方は多種多様。中でも、古くから親しまれているそばかっけは格別の味わいだと言います。そばかっけとは、そば粉を熱湯と水でしめてこね、薄くのばして三角に切ったものを季節の野菜や豆腐などと一緒に煮るお料理で、ニンニクと味噌のタレなどで食べます。タレの味付けも具材も、家庭やお店によってさまざまで、お好みでアレンジできる煮込み料理です。最近では、ひぼがはっとと同様、炒めたり揚げたり、洋風の味付けをしたり、さまざまなアレンジで楽しまれています。

 

 

 

寒い冬においしい郷土料理「柳ばっと」(二戸市他)

 

こちらもそばどころならではの郷土料理で、“はっと”が麺を指す言葉だということは先述の通りですが、柳ばっとはどちらかというと、そば粉で作るだんご状のものを使います。江戸時代に農民がそばを食べることを禁じられていた時に、柳の形のだんごを作って「これはそばではない」と主張して食べていたことから、はっとは「法度」から来ているとも言われています。柳の形のだんごを野菜たっぷりの知るで煮込んだ、寒い冬の定番家庭料理の一つです。

 

 

 

かにのうまみたっぷりの一関の郷土料理「かにばっと」(一関市)

 

9~11月の間、北上川などで漁獲される、今ではとても貴重なモズクガニをつぶして数時間煮込んだかにのうまみたっぷりの汁に、季節の野菜とはっとを加えた伝統料理です。味付けは醤油ベースが一般的で、かにばっとに使うはっとは小麦粉で打った薄いすいとんのような形状です。手間がかかるので、めったにお目にかかれない貴重なお料理で、一度食べたら忘れられないおいしさです。昔は手作業でかにをつぶしていましたが、最近ではフードプロセッサーを使うことも増えています。さらにおいしくするには、かにの味噌を入れること。スープにコクが出て、深みのある濃厚な味わいになります。かにばっとは、一関に暮らす人々にとって、母の味であり、祖母の味なのです。

 

 

 

隠れた冬の名物「イクラ入り鍋焼きうどん」(宮古市)

 

宮古市内には、このイクラ入り鍋焼きうどんを提供する店がいくつもあります。イクラが入っているだけでもぜいたく過ぎますが、大きなエビや鶏肉など、他の具材もとにかくぜいたくな鍋焼きうどんです。もともとは海の幸が豊富な三陸宮古で愛されてきたお料理ですが、最近では盛岡など他の地域でも食べられるお店が増えています。

 

 

 

宮古の幻のそば「イクラそば」(宮古市)

 

イクラ入り鍋焼きうどんに続くぜいたくなイクラそばは、別名腹子(はらこ)そばと呼ばれ、地元で親しまれています。北海道に次いで、イクラの生産量全国2位の岩手県ならではのぜいたくなおそばです。これを年越しそばに食べる人もいるのだとか!新年を迎えるのに、イクラ入りのおそばとは、縁起もよさそうでおめでたい感じがしますね。

 

 

 

三陸ならではの磯の香を楽しむ「めかぶそば」(宮古市、野田村他)

 

めかぶそばと一言で言っても、そば自体にめかぶを練りこんだものや、普通のそばにめかぶをトッピングしたものなど、いろいろあります。めかぶを練りこんだタイプのめかぶそばは、茶そばのようなきれいなグリーンの麺で、独特なねばりを活かしたツルっとしたのどごしが特徴。一方、めかぶをトッピングしたものは、そばの香りとともにめかぶの磯の香りと食感を同時に楽しむことができます。いずれも、三陸の海の恵みを最大限に活かしたおいしいおそばです。

 

 

 

滝観洞(ろうかんどう)名物「滝流しそば」(住田町)

 

鍾乳洞の中に大理石の裂け目から「天の岩戸の滝」が落ちているめずらしい滝として有名な観光名所である滝観洞。県南部に位置する住田町にあるこちらの滝の名物が、滝流しそば。滝観洞観光センターで食べることができます。流しそうめんのような感じで周辺の美しい自然に囲まれ、アウトドア感もあり、滝観洞の冷たくきれいな天然水でしめたそばは格別です。

 

 

 

いろんな味があじわえる「いわてまち焼きうどん」(岩手町)

 

 

いわてまち焼きうどんとは、岩手町名産の新鮮なキャベツなどの野菜、岩手めんこい黒牛、やまと豚のそぼろ肉をふんだんに使ったピリ辛塩味のご当地焼うどんです。もちろん使用するうどんも岩手町で製造しているという徹底ぶり。野菜もたっぷりで、オリーブオイルで炒めることが多いので、ヘルシーなのも魅力。町おこしの一環として企画されたメニューで、町内の加盟店で提供しています。お店によって、違った味わいを楽しめるので、食べ比べもいいかも!お土産用も人気です。

 

いわての旅「いわてまち焼きうどん」

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磯の香りいっぱいのご当地ラーメン「磯ラーメン」(三陸沿岸地方)

 

新鮮な魚介類や海藻をふんだんに使った、漁師風の塩味ラーメンです。ふのりやわかめ、まつもなどの海藻類、大きなエビやホタテ、イカなどの魚介類が乗ったぜいたくなラーメンですが、価格はとてもお手頃。三陸地方ではおなじみのメニューで、お店によって具材も味わいも違います。時にウニやカニなどの高級食材を使っていたり、スープも貝出汁やサンマ出汁を使うなど、各店舗個性の光る一品。なんと、お店によっては岩手名物ホヤを使う場合も! 磯ラーメンは、カップ麺や即席ラーメンにもなっているので、お土産としても人気があります。即席ラーメンを買って帰って、おうちで好きな魚介類を乗せてオリジナル磯ラーメンを作ってみるのも楽しそうです。

 

 

 

野田村特産の塩を使った「野田塩ラーメン」(野田村)

 

野田村特産の天然塩のだ塩は、昔ながらの直煮法で作る、豊富なミネラルが自慢のおいしい塩です。その塩を使ったご当地ラーメンが、この野田塩ラーメン。天然塩ならではのまろやかな味わいと、ほんのりした甘みがスープの味を引き立てます。この野田塩ラーメンに新鮮な魚介類をトッピングすれば、あっという間に極上の磯ラーメンの出来上がり!実際、のだ塩を使って磯ラーメンを作っているお店も多いんですよ。野田塩ラーメンは、道の駅のだなどで食べることができます。

 

 

 

岩手ならではのご当地麺料理、気になりますよね!?岩手県を訪れたら、ぜひその土地の麺料理を見つけて味わってみてください。

 

 

写真提供 :岩手県観光ポータルサイト「いわての旅」

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